ワークブースとは?種類と設置するメリット・デメリットを解説、働き方改革やストレス対策にもなるため設置企業が増えています。

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ワークブースとは?種類と設置するメリット・デメリットを解説

近年オフィスにワークブースを設置する企業が増えています。ワークブースは、集中して作業できるスペースを提供し、プライバシーを確保できる設備として注目されています。現代のオフィスに求められる機能を備えているため、今後もワークブースの導入が広がっていくと予想されています。この記事では、ワークブースの種類や設置によるメリット・デメリットを詳しく解説します。ワークブースの導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

ワークブースとは

ワークブースとは、パーティションやボックスで区切られた個室または半個室のスペースのことです。オフィスや公共スペースなどに設置され、様々な用途で使用されています。

一人で集中して作業をしたいときや、プライバシーを確保しながら電話やWeb会議を行うときなどに活用されています。

また、休憩や読書、リラクゼーションのためのスペースとしても利用されることもあります。

近年では、オフィスだけでなく、駅や空港、図書館などの公共スペースにもワークブースが設置されるようになりました。

企業におけるワークブース導入では、従業員の集中力向上やコミュニケーションの促進、多様な働き方の支援にも役立てられ、生産性を高める効果が期待されています。

ワークブースの種類

ワークブースには大きく分けると3種類あります。ここではそれぞれのワークブースの特徴を解説します。

フルクローズ型(ボックス型)

フルクローズ型は、ボックス型とも呼ばれる密閉空間のワークブースです。四方の壁と天井が設置されたボックス状になっています。完全に外界と隔てられた個室として利用できるのが特徴です。開放されている面がないため防音性が高く、機密性の高い会議や商談をする際に適しています。

セミクローズ型

セミクローズ型は、フルクローズと比べると天井が開放されている点が異なります。壁で周囲から遮られた空間になっているため、他の人からの干渉を受けずに仕事に集中しやすい環境が整っています。フルクローズ型ほどではありませんが、音も漏れにくいので電話や会議にも利用可能です。

オープン型

オープン型は、パーティションで区切る程度の簡易的なワークブースです。デスクの前後にパーティションが設けられており、他の人を気にせずに仕事に集中できる環境を作れます。フルクローズ型やセミクローズ型と比べると防音性やセキュリティ性は低いですが、個人の作業に適した場所を比較的安価に用意できるのが魅力です。

ワークブースを設置するメリット

オフィスにワークブースを設置すれば、仕事の効率を上げられます。ここではワークブースによって得られるメリットを具体的に紹介します。

個人の仕事に集中できる環境が整う

ワークブースを設置すると、従業員が個人で仕事をしたいときに集中しやすい環境が整います。オフィスで周りの人が話をしていると、集中力が削がれ、仕事がはかどらないこともあります。また、仕事のやり方を他の人に見られているのではないかといった不安を抱く人もいるでしょう。業務パフォーマンスを向上させられる環境を整えられるのが、ワークブースを導入するメリットの一つです。

Web会議のスペースを確保できる

ボックス型のワークブースの導入目的として多いのが、Web会議用のスペースの確保です。オフィスの自席でWeb会議をすると、声が周りに聞こえることが問題になります。共有スペースなどであっても、機密情報漏えいトラブルのリスクがあります。ワークブースがあれば周囲に迷惑をかけることなく、セキュリティの高い環境下でWeb会議が実施できます。

余剰のスペースを活用できる

オフィス内に余剰のスペースがあるときには、ワークブースを設置すると有効活用できます。ワークブースには一人用のサイズの執務やWeb会議向けの製品だけでなく、複数人で利用できるサイズの製品もあります。2人向けのワークブースであれば面談室として、4人向けのワークブースでは小グループでの会議にも使えます。空いているスペースを、業務に適した環境にカスタマイズできる点がワークブースの魅力です。

働き方改革につながる

ワークブースの設置は、働き方改革につながります。固定席で仕事をする従来の働き方から考え方を切り替えるきっかけになります。フリーアドレスの導入や、リモートワークに対応した環境づくりの第一歩にもなるでしょう。働き方に対するニーズは多様化しているので、ワークブースを導入して変化に対応しやすい風土を作るのは賢い方法です。

ストレスケアに活用できる

ワークブースは従業員のストレス対策に活用できます。上司や同僚といざこざが発生してしまい、オフィスにいたくないという気持ちに駆られることもあります。ワークブースがあれば、自分だけの空間で仕事を進めることが可能です。休憩時間に他の人に干渉されない空間で休むこともできます。現代は企業が従業員のストレスケアを担う時代になっています。ワークブースの設置は、ストレスケアの施策として有効な方法の一つです。

ワークブースを設置するデメリット

ワークブースの設置にはデメリットもあるので注意しましょう。ここではワークブースを導入するときに押さえておきたい注意点を紹介します。

フルクローズ型は法令遵守が必要になる

ワークブースを設置するときには、法令に注意する必要があります。フルクローズ型のワークブースは密閉された空間になるため、居室としての取り扱いになります。建築基準法を遵守していなければならず、設置の際には申請手続きも必要です。また、フルクローズ型のワークブースは消防法の適用対象にもなっています。消防設備やスピーカーの設置が求められるので注意しましょう。条件を満たせば設備の設置が免除されますが、特例申請が認められることが必要となります。

スペースを取られる

ワークブースは、ある程度の設置スペースが求められるのがデメリットです。特にボックス型のワークブースは、余剰のスペースがないと設置できません。狭い空間に無理にワークブースを設置すると、通行の妨げになる可能性があります。また、人通りが多い場所にワークブースを置くと、商談時などに人目が気になる場合もあります。ワークブースに適した設置場所を確保できるかどうかを確認し、導入を進めることが重要です。

ルール策定と運用管理が求められる

ワークブースを導入するときには、管理体制を整える必要があります。ルールを策定し、従業員が快適に利用できると望ましいでしょう。予約システムを設けたり、使用時間の上限を定めたり、飲食などのマナーに関するガイドラインを作ったりしておけば、トラブル対策になります。ルールが守られているかを確認する仕組みも整える必要がある点と、ワークブースの運用開始までに周到な準備をしなければならないのがデメリットです。

まとめ

ワークブースとは、仕事に集中できるように設計された個室又は半個室の設備です。個人の仕事に集中したい、Web会議をしたいといったニーズに応えられることに加えて、働き方改革やストレス対策にもなるため、設置する企業が増えてきています。ワークブースは仕事をしやすい環境を整備するツールとして有効なので、導入を検討してみましょう。弊社はオリジナルのワークブースを自社で一括製作し、お客様のニーズに沿った製品を提供しています。ワークブースの導入を考えている方は、ぜひ一度ご相談ください。